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カシオの通期、若干の増額修正=デジカメなど快調

カシオ計算機 <6952> が1日に発表した07年3月期9月中間連結決算は、デジタルカメラや電波ソーラー時計などの好調がデバイス部門の不振を補い、経常利益は前年同期比14.3%増の203億1500万円となった。売上高は9.6%増の3005億7400万円、当期純利益は119億7800万円(17.1%増)だった。営業利益率は7.7%と前年同期比0.5ポイント改善だが、エレクトロニクス部門だけに絞れば9.9%と1.5ポイント改善している。デジカメではコンパクトカメラ初の1000万画素製品が伸び、携帯電話は国内の好調に加え海外メーカーへの供給開始も貢献している。
 一方、デバイス・その他部門ではカシオマイクロニクスが落ち込み、TFT液晶の単価下落も響き、部門の営業利益は前年同期の41億円から3億円に急減している。にもかかわらず、全体として上期に増収増益となったのはエレクトロニクス部門が想定以上の伸びになったことによる。
 通期の売上高は6300億円(前期比8.6%増)、経常利益460億円(18.2%増)、当期純利益275億円(1株利益103.3円)を見込んでいる。当初計画に比べ、売上高は100億円、経常利益10億円の上方修正。引き続きデジカメ、携帯電話、時計といったエレクトロニクス部門が伸びる。会社側では「カシオマイクロの受注などは既に底入れし、液晶も新聞や向けなどに展開していく」などとしていた。為替の影響は「スクエアになるよう努める」という。(H.W)

ラジオNIKKEI - 2006年10月31日