デジカメのワイヤレス化を促進
デジカメで撮影した写真の多くがパソコンやウェブサイトやプリンターに転送されずに終わっているケースが多く見られます。こうした状況を、シリコンバレーの新興企業が一変させようとしています。
Eye-Fi(アイ-ファイ、本社・カリフォルニア州マウンテンビュー)は、デジカメに使用されている小さなデータ記憶用カードにワイヤレスネットワーキング回路とメモリーチップを詰め込みました。一旦ソフトウエアやインターネット接続の設定を行えば、アイ-ファイ・カードを装備したカメラは、指定したワイヤレスネットワークに近づくとデジカメに保存した画像がユーザーのコンピューターやヤフー(Nasdaq:YHOO)の「Flickr」といった画像共有サイトを通じてインターネットに自動的に転送される仕組みです。ケーブル接続など、ユーザーがデジタル画像のアップロードをとどまるような手間を省くのが目的だそうです。
デジカメメーカー各社は、広く普及している高速無線LAN(構内通信網)接続技術「Wi-Fi(ワイファイ)」をすでにいくつかのモデルに内蔵しています。ところがアイ-ファイは、SDと呼ばれるメモリーカード規格を利用した数千万台ものデジカメをアップグレードすることによって他社との差別化をする考えのようです。画像転送プロセスも簡素化する計画も持っています。
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