第60回 秋の花とデジカメの関係
花の写真を撮るのが趣味の人じゃなくても、艶やかな花がそこかしこに見られると、ちょっと撮ってみようと思うのが人情。あまり凝らずに軽く撮ってみるべし。
春や秋は花がきれいな季節。そこで花の写真をあれこれ撮りに行ってみた。
花の写真を撮るのが趣味の人じゃなくても、艶やかな花がそこかしこに見られると、ちょっと撮ってみようと思うのが人情というもの。あまり凝らずに軽く撮ってみるべし。
バラと露出
バラというと普通は5?6月の初夏に咲くものだけど、バラ園では秋にもう一度開花させるのが普通のようで、秋にもいろんな品種を楽しめるのである。
というわけで最初は華やかなバラから。
おおざっぱにいって、花を撮るときはマクロモードで近寄って花自体を撮るか、背景も考えて花のある写真を撮るか。どちらからアプローチするかは撮る人の「まなざし」次第。
まずは花をマクロモードで大きく撮ってみよう。
バラにしろ何にしろ、まず「どちらの方向から撮るか」を考える。花びらの開き方を見て、どの角度から撮るといいか(もちろん感じ方は人それぞれだが)、どの方向から撮ると光がきれいにみえるかを考えよう。
むやみに近づいて撮るとこんなことになる。花の下半分に影が入っているが、実はこれは自分の影。光の方から無造作に近づくと、特に秋は日差しが低いので、こんな風に自分の影が入る。
ちょっと角度を変えてやるだけで
影は映り込まないし、光が横から入る分、陰影もつく。
でも背景が無粋。いかにもバラ園で撮りましたというのがバレバレ。
そういうときは一歩離れて少し望遠にして撮るのがいい。望遠の方が背景の写る範囲は狭くなるし、背景のボケも大きくなる。普通のコンパクトデジカメでもマクロで望遠で近寄れば背景は大きくボケてくれるのだ。
ITmedia - 2006/11/9
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