水曜日

熱するクリスマス商戦 仕入れ三割増も奮発

一一月に入り、今年のクリスマス商戦向け大手小売店チェーンは昨年に比べて仕入れを三割アップ、と景気のよい期待が伯字紙に報じられている。輸入品のおかげで値上がりはなく、最低賃金アップとボルサ・フアミリア支給がとくに東北伯方面をうるおすとされる。目玉商品はパソコンで、携帯電話にとってかわりそうだ。

 東北伯では地方都市の小売店仕入れ発注量が、南伯方面の二倍ともいわれる。

 売り上げのほうはバイア、セアラー両州に一一五店をもつロージャス・マイアが今年末は昨年よりも一五%アップを期待する。

 地方における最低賃金アップの影響は州都よりも地方で強く感じられる。

 南伯方面に七〇店をもつロージャス・ベルランダ(サンタ・カタリーナ州に集中)が、「今年末はよくても昨年より八%の売り上げアップと見ているのと対照的だ。

 ブラジルでダコ、GEなどのブランドでレンジや冷蔵庫を製造するマベ社は、東北伯が南伯よりも成長しつつあることを実感している。

 ノートブックの発注量が昨年の四倍。デジタル・カメラも増えている。今年は昨年売り上げトップだった携帯電話を電算機が追い越しそうである。

 コンピュータ関係はPIS及びCofins(社会統合基金、及び社会保険融資納付金)が免除になり、メーカー間競争激化、ドル安などからパソコンは一四〇〇レアル以下、ノートブックは三〇〇〇レアル以下で買うことが出来るようになった。

 サンパウロの大手スーパー、エストラは、情報機器類売り場面積を拡張し、一方でデジカメは一五%の仕入れ増だが携帯電話やDVDは昨年並みである。

 一一八五レアルのパソコンを一五回払いの月賦で売る計画。

 カーザス・バイア・チェーンは、一二月は昨年同月に比べて売り上げ二五%アップを期待すると景気のいい予想である(エスタード紙)。


サンパウロ新聞 - 2006/11/7