火曜日

動かなくなった保証外のデジカメ、捨てる前にこれだけはやっておくべき?!

 昨年のことだが、約2年間使用したニコン製のデジタルコンパクトカメラが、突然使えなくなってしまった。電源ボタンを押すと、正常ならばレンズがカメラから飛び出すはずなのだが、起動音だけして飛び出さなくなったしまったのだ。モニターを見たら“レンズエラー”の表示が出ている。ついこの間まで普通に使えていたのに、急に故障してしまったので少々驚いた。

 “レンズエラー”という症状についてインターネットで調べてみると、他のユーザーも同じトラブルに遭っているようであった。とある掲示板では解決案として、「電池とメモリーカードを抜いて1日放置しておくと直る場合がある」という内容が載っていたので、さっそくPJ堀口も試してみた。しかし、以前と変わらず動かなかった。その後、何度も同じ方法を試したが、レンズが飛び出して使える状況にはならなかった。

 結局、「メーカー保証期間も過ぎているし、安くて性能も良いデジカメも発売されているので、新しいデジカメを買ったほうがよいだろう」ということで、新しいデジカメを購入し、動かなくなったカメラの修理はせずに、そのまま放置しておいた。

 そして、つい先日のこと、約10カ月間ずっと放置しておいたデジカメを処分しようとした。処分する前に試しに・・・ということで、電池を入れてスイッチを押してみた。そしたらなんと、レンズが飛び出したのだ。シャッターを押したところ、ちゃんと撮影ができ、その後も問題なく動作しているのだ。

 このことについて、ニコンカスタマーサポートセンターに問い合わせてみた。エラーが出て電源ボタンを押しても突然起動しなくなるケースは、デジタルコンパクトカメラに限らずデジタル一眼レフカメラでもあるそうだ。これは、カメラ内部の何かがトラブルを起こして発生するとのことである。対処法として、先ほどのインターネット上の情報とほとんど変わらないが、「電池とメモリーカードを抜いて半日間放置しておく」といった方法で、内臓メモリーがクリアされて、うまく起動する場合があるとのことである。

 レンズエラーに関しては、内部のトラブルが原因で発生する場合もあるが、レンズが出てくるときに何かに当たったり、押されたりするときに出る場合もあるようである。PJのカメラがなぜ動かなかったか、ということに関しては、「実際にカメラを預かって見てみないと詳しいことはわからない」とのこと。復活したこのカメラでまた同じようなトラブルが再発するかどうかも不明だそうだ。

 デジタル機器は、急に動かなくなり、その原因すらわからない場合が多い。また、保証期間外であると、修理に出さずすぐに処分してしまう場合もあるだろう。しかし、デジタルカメラの場合、ちょっと待ったほうがいいかもしれない。もしも急に電源が入らないトラブルに見舞われても、すぐに処分せずに、時間的に余裕を持ち、「電池とメモリーカードを抜いて放置しておく」ということくらいは、試してもいいのではないだろうか。ひょっとしたら直るかもしれないのだ。【了】

ライブドア・ニュース - 2007年3月24日

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