デジカメの高画素志向強まる??産業情報総研調査より
産業情報総研は7日、同社が行なった「デジタルカメラの利用・購入に関するアンケート」の結果を発表した。1,000万画素以上の高画素志向や、手ブレ補正機能への高いニーズなどが明らかになった。
調査は、2月7?21日にWeb上で行なった。有効回答数は2,615サンプルで、男女比は51.4:48.6。年齢は30代が33%と最も多く、次いで20代(27.1%)、40代(19.5%)。回答者の趣味はPC、読書、映画、音楽、旅行が多く、カメラや写真が趣味と答えた人は22.3%。調査対象者は、比較的カメラファンに偏ってはいないといえる。
■ 画質面ではデジタルカメラが高評価
「デジタルカメラで撮影した写真は、フィルムで撮影した写真より高画質と思うか?」との質問では、
デジタルの方が高画質と答えた人は全体で39.4%と、
フィルムの方がよいと答えた27.9%を上回った。
男女別でみると、
男性は「デジタルのほうがよい」と「フィルムの方がよい」はほぼ同数だった。
一方、女性は「フィルムの方がよい」(19.8%)を「デジタルの方がよい」(46.2%)が大きく上回り、男女で画質に対する評価が異なることが判明した。
また、銀塩一眼レフカメラユーザーは、
「フィルムの方が画質がよい」との回答が52.8%と多く、
「デジタルの方がよい」と答えたのは19.6%にとどまった。
逆に、銀塩一眼レフを所有していない人は、
「フィルムの方がよい」(22.9%)を「デジタルの方がよい」(43.4%)が大きく上回る結果となった。
■ デジカメに必要な機能は、「手ブレ補正」、「高感度」、「防水」
デジタルカメラに必要な機能については、手ブレ補正機構が88.8%と最も多く、
次いで高感度撮影が62.3%、防塵・防水が56.9%となっている。
男女別、年齢別に見ると、「顔認識」、「動画撮影」、「無線LAN」の各機能は、
男性よりも女性で、中高年層より若い世代で必要とした割合が高かったという。
デジタル一眼レフの購入希望者では、撮像素子のゴミ除去機能を必要と答えた人は41%に上った。
■ 人気メーカーはキヤノン。デジタル一眼レフは2強に集中
コンパクトデジタルカメラを購入したいメーカーについては、
2005年12月に行なわれた前回調査に引き続き、
キヤノンが72.4%でトップに。2位以下を大きく引き離した。
以下、ソニー(41.3%)、
ニコン(29.7%)、
パナソニック(29.7%)、
オリンパス(28.2%)、
富士フイルム(25.8%)、
カシオ(18.3%)、
ペンタックス(13.3%)、
ライカ(5.7%)、
コダック(5.5%)、
リコー(5%)、
三洋電機(3.6%)。
また、購入したいデジタル一眼レフのメーカーは、
キヤノン(68.5%)とニコン(56.8%)の2強に人気が集中。
2005年12月に行なわれた前回調査からの比較では、キヤノンの人気がほぼ横ばいなのに対して、ニコンは13.6ポイントの上昇を見せ、キヤノンを追い上げていることが明らかになった。
■ 1,000万画素以上を求める人が増加
画素数に対しては、より高画素への要求が浮き彫りとなった。デジタル一眼レフカメラの購入希望者では、1,000万画素と答えた人が20.6%と最も多かった。また、1,000万画素以上を必要とした人は前回調査より21.4ポイント増の43.9%となった。
コンパクトデジタルカメラでは、800万画素が16.7%と最も多く、
次いで600万画素(15.6%)、1,000万画素(14.8%)、700万画素(14.5%)となった。
前回調査と比べると、1,000万画素と答えた人は4.5%から14.8%に増えており、デジタル一眼レフだけでなく、コンパクトデジタルカメラでも高画素志向が進んでいることが明らかになった。
また、デザイン、サイズ、機能、価格などがほぼ同じで、画素数とメーカーが異なる2種類のカメラがあったとき、画素数とメーカーのどちらを重視するか尋ねたところ、メーカーに関係なく画素数の多いモデルを選ぶとの回答が49.3%で、画素数に関係なくメーカーで選ぶと答えた35.2%を上回り、画素数を優先する傾向が伺える。
AKIBA PC Hotline! - 2007/3/7
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