カシオ計算機(6952)デジカメや携帯の増販・利益率改善
来年の創業50周年に向けて営業利益率10%を目指す同社に注目している。2008年3月期は、時計など基盤事業では営業利益率15%(今期13・1%予想)へ引き上げを目指している。デジタルカメラ事業は今期から米ベストバイでのテスト納入を開始、海外販売が本格化する見込み。高付加価値商品比率を引き上げ、原価・販管費低減を推進することで営業利益率10%(従来8%)の達成を目指す。
一方、収益の悪化しているデバイスは、LCD(液晶ディスプレー)で付加価値の取れる新規分野としてGPS(衛星利用測位システム)向けを拡大する。また、子会社のカシオマイクロでは液晶の高精細化に伴うファインピッチCOF(チップオンフィルム)の増産、無線用途向けに需要拡大が期待されるW?CSP(ウエハーレベルチップサイズパッケージ)に注力する方針。
足元の業績はデジカメや携帯電話などの増販と利益率改善などが寄与、会社側は07年3月期営業利益予想を510億円(前期比18・3%増)としており、前回予想500億円から上方修正している。(東洋証券 情報部)
フジサンケイ ビジネスアイ - 2006年11月7日
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