月曜日

メルアド・住所・氏名・電話番号、守るべき個人情報はどれ?

(須藤 慎一=ライター)

住所・氏名や銀行の口座番号の代用としてメールアドレスを使うサービスが登場している。個人情報を明かすことに抵抗を感じる生活者の琴線に触れる“安心サービス”として普及するかもしれない。

「個人情報を明かしても大丈夫なのか」と不安に感じる最たるものが、ネットオークションでの個人間取引や、評判を判断しづらいインターネット通販だろう。個人情報の不正利用や詐欺を目論む相手ではないと事前に分からない以上、見ず知らずの相手に自分の住所・氏名や電話番号を知られるのは避けたいものだ。

そんな不安を解消するサービスを、宅配サービスをてがけるピー・アールが11月6日に開始した。メールアドレスだけで荷物の送り受けができる「DD便」である
まず発送人が、発送人と受取人のメールアドレスをDD便に伝える。DD便は発送人と受取人に個別にメールを送り、Webサイトで住所・氏名などを記入するように求める。この手順を踏むことで、発送人・受取人はお互いのメールアドレス以外の個人情報を知ることなく荷物を授受できる。

DD便は、ソフト開発などを手がけるガリレオが取得したビジネス特許の実施例の一つである(関連記事)。ガリレオによると、花のギフトの配送や、インターネットで注文を受け付けるデジカメプリントの配送などに用途に拡大していく予定だという。


nikkeibp.jp - 2006/11/13