月曜日

デジカメのニコン COOLPIX S10【第5回】 夜景撮影は制約との戦い


各所で例年より遅めとなった今年の紅葉。都内だと12月に入ってやっと本格化したところだ。そのおかげで、最近は「昼間は紅葉、夜はクリスマスイルミネーション」という効率的なダブルロケを楽しんでいる。季節感ないけど。

 今週は東京文京区の六義園に出かけた。ライトアップ開始の11月23日から毎週に通い、ようやく見頃を迎えたのは12月1週目だった。それでもまだ紅葉度は7割といったところ。

 マニュアル露出やシャッター速度優先AEのないCOOLPIX S10の場合、夜景を撮る手段は「AUTOモード」(プログラムオート)、あるいはシーンモードの「夜景」に頼ることになる。それぞれ短所があり、シーンによって使い分けなければならない。

 まずプログラムオートの場合、スローシャッターの下限が1秒までになる。S10の最低シャッター速度はスペック上2秒だが、AUTOだと1秒。ISO50でも1秒。「長秒時露光が必要なら夜景モードを使ってください」というパターンだ。コンパクトデジカメにはよくある。

 もうひとつプログラムオートで困るのは、被写体が暗すぎるとAFが合わなくなる点。補助光が当たらない距離だと、フォーカスを合わせようという意思すら見せず、最初からAF不能の警告が出る。これもコンパクトデジカメにありがちなケースといえる。

AKIBA PC Hotline! - 2006/12/10