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建築写真レタッチ講座:RAWデータとは?

デジタルカメラで撮影した写真は、メモリカードにJPEG形式(ジェイペグ)で保存されるのが一般的です。JPEG形式は、デジカメだけでなくパソコンやインターネットなど世界中で広く利用されている画像ファイルのデファクトスタンダード(事実上の標準)。だからこそ、デジカメで撮ったJPEG形式の写真は、すぐにレタッチしたり、文書に貼り付けたり、メールで送ったり、ブログに載せたり、プレゼンで活用したり??といったことができるのです。

JPEGの特徴は、優れた画像圧縮技術にあります。JPEGでは圧縮のため画質は少なからず劣化しますが、「圧縮率を高くしてファイル容量を少なくする」方法と「圧縮率を低くして劣化を少なくする(写真1枚あたりの容量は大きい)」方法を、ユーザーが段階的に選ぶことができます。その特質によって、幅広い用途に利用されているのです。

また、画像が劣化するとはいえ、「圧縮率を高くしてファイル容量を少なくする」場合、ほとんど見た目にはわからない程度の劣化にもかかわらず容量は2分の1から10分の1程度まで小さくすることができます。

まとめると、デジカメでJPEGが利用されている理由は、互換性が高いデファクトスタンダードの画像形式なので、ユーザーが利用しやすいこと、比較的画質がきれいなままファイルの容量を圧縮して小さく縮めることができること、などがあげられます。

nikkeibp.jp - 2006年12月18日