キヤノンMJ、2006年度決算で4期連続の増収増益
キヤノンマーケティングジャパン株式会社(キヤノンMJ)は1月26日、2006年度連結決算を発表した。売上高は、すべての事業部門において前年実績を上回り、前年比5.5%増の8671億7200万円。営業利益は前年同期比14.1%増の339億1900万円、経常利益は17.0%増の340億円、当期純利益は22.5%増の188億700万円となった。
昨年、キヤノン販売から社名を変更しての1期目は、過去最高の売上高、最高益を更新。4期連続の増収増益という好決算となった。
ビジネスソリューション部門では売上高が1%増の4821億円、営業利益は9%増の146億円。
そのうちドキュメントビジネスの売上高が2%増の3404億円。カラーMFPにおいて、普及機から中高速機までの幅広い新製品を投入。新たにデジタル商業印刷という新分野への参入を発表するなどの積極策が功を奏したほか、保守サービスの堅調ぶりや、カラーLBPの販売好調に伴うカートリッジの販売増も収益に貢献した。ドキュメントソリューションにおけるビジネス機器の売上高は上期は1%減と前年割れだったが、下期には6%増と巻き返したことで通期では2%増。LBPトナーカートリッジは12%増、保守サービスでは1%増となった。
また、ITソリューション事業の売上高は前年並の1418億円。法令改正や内部統制への関心の高まりなどを受け、ITサービスの売上高は5%増となっている。なお、ハードウェアのITプロダクトは9%減だという。
コンスーマ機器部門では、売上高が7%増の2708億円。営業利益は16%増の135億円。デジタルカメラの好調ぶりが牽引役となり、一眼レフタイプ、コンパクトタイプとも年間トップシェアを維持。交換レンズの売上増も貢献した。デジタルカメラは前年比20%増、そのうち、一眼レフタイプが前年比16%増、コンパクトタイプが20%増。また、デジタルビデオカメラは13%減。
インクジェットプリンタは年末商戦向けに投入した「MP600」が、機種別トップシェアを獲得するといった好調ぶりがあったものの、インクジェットプリンタは前年比4%減とマイナス成長。だが、昇華型のコンパクトフォトプリンタが第3四半期までの好調ぶりで62%増と大きく成長。家庭用プリンタ全体では1%減に留めた。なお、昇華型プリンタは、第4四半期に1%減の前年割れとなったが、これは、9月に発売予定の製品の投入が11月に遅れたことが理由としており、2007年は38%増と大幅な成長を見込んでいる。また、インクカートリッジの売上高は前年比12%増と2桁成長を達成。「Enjoy Photo」をキーワードとしたデジタルフォト戦略が成果をあげている。
Enterprise Watch - 2007年1月25日
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