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インタビュー】Vistaのタブレット対応で主流はマウスからペン入力へ---ワコム社長に聞く


 2007年1月に登場するWindows Vistaは、従来別のバージョンで提供していたタブレットPCの機能を標準搭載する(Home Basicエディションを除く)。Vista時代にはタブレット機能がより身近な存在となりそうだ。タブレットの分野では世界85%のシェアを持つというワコムの山田 正彦社長とコンポーネント統括 統括ジェネラルマネージャーの嘉本秀年 執行役員に今後の見通しを聞いた。

■メーカーの視点では現状のタブレット市場をどう見ているか。

山田氏:タブレット製品は80年代からCADや電子出版の分野で使われ始め、90年代に入るとハリウッド映画のCG作成などプロフェッショナル用途に広がりました。2000年以降はブロードバンドの普及やブログの流行もあり、一般のユーザーでもコンテンツを作成する用途が広がっています。絵を描くだけでなく、デジカメのレタッチやゲームの操作などにも使われており、需要は拡大しています。最近では、医療現場で患者に症状を説明するツールとして使うなど新たな用途も広がっています。専用ペンを使ってサインを記入し、筆跡で認証をするといったセキュリティ保護のための使い方もできます。

【写真】山田 正彦社長(右)とコンポーネント統括 統括ジェネラルマネージャーの嘉本秀年 執行役員(左)

ITpro - 2006年12月21日