デジカメの露出補正はむずかしい!?
デジカメを使い始めてからフィルムカメラの出番がすっかり少なくなってしまった。デジカメの機能の良さや、気軽に写せ削除できることがシャッターを押す回数を増やしてしまう。撮り始めると100枚、200枚はすぐに撮れる。
ところが撮り始めてしばらくすると、フィルムカメラの時とは違う難しさに気づいた。それは“露出補正”である。フィルムカメラのときはF(絞り値)や、シャッタースピードで調節していたが、デジタルカメラでは自動でFとスピードが決められてしまうので、もし手動でアンダー(?)やオーバー(+)の調整をしたいときは、+?のダイヤルをまわす。もちろん全部マニュアルで写す場合はフィルムカメラのように、Fやスピードで調整できないこともないが、それはフィルムカメラとは全くといっていいほど違う調整になることを覚悟しなければならない。
フィルムカメラの時、ネガフィルムはラチチュード(許容範囲)が広いので、露出にそう厳密にならなくてもいいが、ポジフィルムの場合はほんの0.5段、+か?で写り方がまったく変わるので露出には気をつかったものだ。
ところがデジカメも露出によって大きく画面が変わることがわかった。たとえば逆光で撮る時、フィルムカメラでは+側に補正するが、デジカメで+補正をほんの少ししたつもりが、思ったよりオーバーになって、空が真っ白にとんでしまったりする。フィルムカメラより補正の効果が極端に反映されやすい。もしかしたら、ポジフィルムより補正がむずかしいかもしれない。
もっともデジカメ一眼レフには便利な機能があって、自動的に露出を変えて、いっきに3枚取るということもできる(オートブラケット)が、動かない物を写すのならともかく、スナップ写真にはむかない。なぜなら普段一枚ずつ撮るモードにしているのに、オートブラケットを働かせるためにいちいち設定を瞬間的に変えることなど不可能だからだ。そんなことをしていてはシャッターチャンスを逃してしまう。
デジカメの性能をはかる時によく取りざたされるのは“画素数”だが、いくつかデジカメを使ってみて感じたのは、“調整のしやすさ”ではないかと思う。【了】
ライブドア・ニュース - 2007年5月2日