木曜日

デジカメの進化、無線LAN搭載ソニー「DSC-G1」


 デジカメはどんどん進化していく。手ブレ補正はもはや当たり前、高感度撮影機能や顔認識AFなど、次々と新たな機能を搭載する最新モデルが登場している。

 ソニーがリリースしたのが無線LAN機能を搭載する「DSC-G1」がある。これまでにもニコン、サンヨー、キヤノンが無線LAN搭載デジカメを投入したが、「業界標準」にはなっていない。DSC-G1は本流となれるか。

 「カメラに無線LAN」に期待するのは、撮影した画像をワイヤレスでパソコンに即時転送する機能だ。シャッターを切り、メモリーに保存されると同時に、傍らに置いたパソコンへと画像をすみやかに転送してくれる。パソコンのディスプレーに表示すれば、微妙な露出の具合や、ライティングの状態、色かぶりの有無、被写体の人物の表情や雰囲気などがすぐに確認できる。

 一般的な方法はカメラとパソコンをUSBやIEEE1394ケーブルで接続して画像を転送するシステムである。

 簡単に撮影した画像を無線LANで飛ばし、テレビなどに映し出せれば、パーティーの席などで楽しい使い方ができる。無線でLANにつないで、画像をメールに添付して送付したり、プリンターに転送して印刷できるのはとても便利な機能だ。

 ソニーのDSC-G1の無線LAN機能はそれらの機能を持っている。

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金曜日

撮った写真を持ち歩ける“アルバムカメラ”??サイバーショット「DSC-G1」


 デジカメが普及して完成度が高まるにつれ、いろんな意味で冒険する製品が少なくなってきた。どれも完成度は上がってるけど、斬新さや強烈な個性がないという感じ。でもそんな状態に風穴をあけよう、という製品が登場したのだ。「DSC-G1」(以下、G1)である。

 特にすごい技術を搭載したわけじゃない。コンセプトや技術の使い方が新しいのだ。

 デジカメがケータイのカメラ機能に劣っている点が2つある。ひとつは「保管」。わたしもそうだけれども、ケータイで撮った写真は本体に残っており、いつでも呼び出せる。だから「あのときの写真ある?」にすぐ答えられる。そもそも待受画面サイズで撮ってるから内蔵メモリにたくさん保管できるし。

 対して、デジカメは普通パソコンに吸い上げたらメディアをフォーマットしちゃうので、1ヶ月前の写真を「見せて」といわれてもまず無理なのだ。これは不便だと以前から思っていた。

 もうひとつは写真のやりとり。ケータイならその場でメールを送れるし、赤外線で直接送ることもできるし、ブログにも貼りつけられる。デジカメは無線LANや赤外線通信機能を持つものもあるが、基本的にパソコンを通さなければならない。撮ったその場で、というのは考えられてないので、「家に帰ったらメールするよ」が関の山だ。

 そりゃあ、毎日モバイルPCや画像ビューワーなどを持ち歩いてたら話は別だが、世間の大多数はそうじゃない。

 G1が目指したのはまさにそこ。基本コンセプトは「写真の保管&閲覧」と「コミュニケーション」というデジカメが苦手としていた2つなのである。

ITmedia - 2007/3/29

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